気ままにツーリングとモトブログ【I LOVE CB750F】

オーナーとなり39年目の愛車のCB750F。ついに還暦になった「ちゃれさん」がこのCB-Fを使って10数年後に最年長モトブロガーを目指す日記です(笑)

もし、CB-Fがロングセラーだったら物語⑪「狩人」

峠を走る若者達が頻繁に起こす死亡事故。
そして、外国のバイクメーカーからの圧力により
91年から解禁される国内での750までという排気量の自主規制の廃止。
これによって、750より高性能なリッターバイクが国内に流通し始める。
さらなる事故の増加が懸念された。
警視庁がこれを黙って見過ごすことはあり得なかった。
全国白バイ大会での上位入賞者を集め、特別機動白バイ隊を編成。
関東方面で特に事故の多い大垂水、奥多摩でのローリング族狩りを
開始するのである。
しかし、重い装備で、なおかつ古い車体の白バイでは
いかに腕の立つ白バイ隊員でも、自らの庭のように走りなれた峠を
走るハイパワーバイクに乗ったローリング族に追いつくことが出来なかったのである。
この事実は、警視庁のみならず各県の県警でも同じことが言えた。

そこで警察庁は、次期白バイ車両の選定を開始するのである。
バイクメーカー4社から、それぞれ1台をピックアップする。
これには白バイという性格上ネイキッドタイプの750という条件があった。
ヤマハ FZX750(U/Gさん、、出したよ・・笑)
カワサキ ゼファー750
スズキ GSX750S
ホンダ CB750F
の4台である。
しかし、ここからが役人仕事である・・・。
GSXはカタナという通称が与える印象が悪い・・・でボツ。
FZXは、デザインの先進性が役人には理解不能で・・・ボツ(実は1番4車中性能よいのに・・水冷だし)
簡単な消去法でCB750Fとゼファー750に絞られてしまう。
さらに、単純なカタログデータ(紙面のみ、机上のみ)でモノを判断。
役所サイドでは、性能面で勝るCB750Fにあっさりと決定されるのである。

だが、白バイ隊員たちの現場サイドでは、大きな反発があった。
CB-Fは今の峠族たちの教祖グンが乗っているバイクである。
性能が良いのは、何度もブッチきられて知っている。
・・・が、自分達はバイクのプロであるというプライドもある。
だから出来ればCB以外のバイクが望ましかったのだ。

そこで、対立する役人と現場の意見をまとめるため
CBとゼファーで、実際にテストを行い、どちらを採用するか実証検分する案で
話が進んでいくのである。

つづく・・・。