気ままにツーリングとモトブログ【I LOVE CB750F】

オーナーとなり39年目の愛車のCB750F。ついに還暦になった「ちゃれさん」がこのCB-Fを使って10数年後に最年長モトブロガーを目指す日記です(笑)

もし、CB-Fがロングセラーだったら物語⑫「CB vs Z 」

1969年にでたCB750Fourと、その直後にでたZ1
常に比較され続けてきた・・・。
過去の因縁そのままに、今回もCBとゼファーの対立である。
これは、カワサキ党、ホンダ党といったユーザーの対立でもあると同時に
ふたつのメーカーにとっても負けられぬ戦いでもあった。
その対立を知ってか否か、警察庁は極秘で実証検分を行う。
特別機動白バイ隊の隊員によって、2つのバイクの徹底的な性能チェックが
行われた。
本来の目的たる違反者の追尾において、CBの性能はゼファーを
全ての面で上回り、CBを選択した役人たちを喜ばせた。
しかし、白バイという性格上、パレードやマラソンの先導という極低速での
走行も考慮しなくてはいけない。
この点で、CBはまったく不利だった・・・・。
高回転高出力のエンジンは極低速ではトルクが不足し、たとえ緩やかであっても
坂道にかかると、アクセルをあおってハンクラが必要だったのである。
さらに、給排気システムが走りに振っていた為、うるさいという問題も指摘される。
総合点では、ゼファーに軍配があがってしまったのである。
このことを踏まえたうえで、各メーカーが集まった上で公開実証検分を行い、
選定車両の決定をするということが発表されるが、
この事実はゼファーを採用という出来レースとなるはずであった。

ホンダとしては、この出来レースを黙ってみているわけにはいかない。
ただでさえ、初代CB750の時に、後から出たZ1やZ2がDOHCであったため
長い間苦汁を飲まされたトラウマがある。
それに、この白バイ隊に採用されることは、全国の県警白バイにも普及することを
意味する。販売台数が増やせるのである。

問題として指摘された極低速のトルク不足を解消する方法を考えなければならない。
しかし、公開実証検分は1ヶ月後である。

つづく・・・。