気ままにツーリングとモトブログ【I LOVE CB750F】

オーナーとなり39年目の愛車のCB750F。ついに還暦になった「ちゃれさん」がこのCB-Fを使って10数年後に最年長モトブロガーを目指す日記です(笑)

もし、CB-Fがロングセラーだったら物語⑰「ジャパニーズ・スタンダード」

片山敬済・・・かつてホンダワークスライダー・・・。
しかし、ホンダの83年限りでレースを撤退と同時に現役を引退。
今はヤマハワークスチームの監督を務める・・・。
その片山氏がテストライダーだったのである!驚かないわけはない。
その片山氏の側にオヤジさんは近寄ると、「ありがとさん」と言って肩をたたいた。
「いや~、おおっぴらに出来ないんですが、オヤジさんに頼まれると・・・ついね」と笑う。
そして・・
「typeRの操縦性を決定するときもワクワクしましたが、今回も同様楽しかったですよ」

・・・えっ?・・・・
typeRの操縦性の決定???
そう、実はオヤジさんはRの時も片山氏に極秘でテストライダーを依頼していたのだ!
なるほど!それで納得がいく・・・・
あの尖ったRの操縦性は確かにGPライダーレベルでないと作れない・・・。

一気にいろいろな謎が解けていく・・。
知らず知らずのうちに若い研究所員たちをオヤジさんは影から支援していたのだ。
そして片山氏も、そんなオヤジさんの人柄により、ヤマハの人間でありながら
協力を惜しまなかったのでる・・・。

では、今回のV-TECは片山氏からはどうなのだろうか?
おそるおそる佐藤は片山氏に聞いた・・・「どうでしょうか?」

片山氏は「これぞ、ジャパニーズスタンダードでしょうね」
そういい残してテストコースをあとにする。

佐藤は、この瞬間、明日の公開実証検分が楽しみになった。

翌日、各メーカー関係者、プレス、警察関係者、白バイ隊員たちで
CB vs ゼファーの公開実証検分が行われた。
結果は出来レース通りゼファーであった。
しかし、ホンダサイドから、ひと言・・・
「実は、来年発売予定のCBを持ってきたんですが、話のネタにでも乗って見ますか?」
軽くV-TECの説明をして、コンボからマシンを出す・・。
白バイ隊員や警察関係者は、もし?そのCBの性能が説明通りで販売されるとなれば
翌年以降のゼファーでは違反車両がCBなら追尾できないことを恐れた。
したがって、ホンダの提案を受け入れ試乗する・・・。
出来レースは覆った・・・・。
後日ホンダ本社に次期白バイにCBを採用する通知が届くのである。

つづく・・・。