気ままにツーリングとモトブログ【I LOVE CB750F】

オーナーとなり39年目の愛車のCB750F。ついに還暦になった「ちゃれさん」がこのCB-Fを使って10数年後に最年長モトブロガーを目指す日記です(笑)

もし、CB-Fがロングセラーだったら物語⑦「販売不振」

基本ベースが旧式であるにも関わらず、時代遅れと感じさせないCBは
ジャーナリスト達からの受けもよく、販売開始と同時に雑誌に多く紹介される。
しかし、時代はレーサーレプリカへの道を進んでいた。
バイクジャーナリスト達は、言ってみればバイクの玄人たちである。
こういう一部の玄人たちには絶賛された。
一方、これから免許を取ってバイクに乗ろうとする若者たちにとっては
CB-Fは、いかにバイク雑誌でよい評価がされようとも、
ただ昔のバイクにしか見えなかったのある。
おまけに、販売価格が¥750,000と割高感がぬぐえない。
オヤジさんが、乗ってみりゃわかると言った、そのままの結果だ。
つまり、多くのバイク好きな若者たちは、乗ってくれないから、良さがわからないのだ。
また、試乗したいという気持ちも持ってもらえない。
なぜだ?
それは、79年のFZからFCまでの中古CBが、ちまたに溢れており
こちらに乗った印象が、ボル3への試乗意欲を失わせていた・・・。

84年の夏に販売開始されてから、85年の春までは、さっぱり売れないという
ホンダの経営危機にさらに拍車をかけるような販売不振が続く・・。
営業サイドからは、マイナーチェンジの要請もあったが、
少しは売れてくれないと、マイナーチェンジするためのコストすら
2輪部門には出す金がなくなっていた・・・。
かといって、4輪部門の状況も決して良くない・・・。

ホンダの経営陣は、このままでは2輪、4輪共倒れを防ぐため
どちらか一方に専念も検討を始めた。
この場合、売上金額の多い4輪に専念の方向へと進むだろうと・・
誰もが想像していた。

つづく・・。