気ままにツーリングとモトブログ【I LOVE CB750F】

オーナーとなり39年目の愛車のCB750F。ついに還暦になった「ちゃれさん」がこのCB-Fを使って10数年後に最年長モトブロガーを目指す日記です(笑)

エンジンチューン 雑感まとめ

どうしてこういう考えに至ったか?
それはモンキー君での実験によるものなのです。
同一エンジンで何種類もチューンの仕様を変更するなんて
普通はレース屋さん以外ではありえないのですが
モンキーに関しては、これが可能だったのです。

では、何を実験したか?順を追って言うと
①ノーマル39mmのボアを45mmに50ccから75ccにボアアップ
 (ピストン上部フラットの低圧縮タイプ)
②ノーマルヘッドに適応する範囲でのハイカム挿入
③ノーマルヘッドの給排気ポートを拡大研磨
④75cc(45mmボア)から88cc(52mmボア)のハイコンプピストン
⑤バルブ径および給排気ポートの大きなヘッドに交換
⑥バルタイを変更してあるハイカム(リフト量前回より増大)に交換
⑦吸気排気ポートをさらに拡大
・・・と段々過激にしていったわけです。
もちろん、その時の状況にあったキャブ、マフラーでした。
それで、それぞれのインプレッションをすると
①単なるボアアップでは圧縮が足らず、トルクの拡大は感じましたが
 1.5倍の排気量になった実感は感じず。最高速も70kmどまりでした。
②エンジンの回り方、性格が別物のように感じました。
 しかし、最高速は75kmまでしか向上せず、どんなにキャブをセッティングしても
 かぶったりしてました。つまりリフト量が増えて混合気を多く吸い込んでも
 圧縮も低く燃やしきれず、またポートも小さいため抜け切れないようでした。
③ポートをノーマルの14mmから22mmまでイッキに拡大してみました。
 結果、かぶったりすることも無くなり、最高速も75kmのままでしたが
 そこまでの加速はかなり良くなりました。
・・・が、普通の70ccのカブのエンジンみたいな味気ない回り方・パワーの出方でした。
④そこでハイコンプ化に至ったわけです。
 前回は50~75と25ccの排気量アップ。今回は75~88へと13ccしか増大してない。
 にも関わらず、今回はノーマルの倍の排気量?っていうぐらいパワー感ありました。
⑤ポートの拡大は効果があるものの、エンジンにとって急激な変化はないことは前回実証済み。
  しかし、バルブ径の拡大は急激な変化でした。
  最高速があっさりと90kmに達しました。
⑥バルタイを高回転よりにし、さらにハイリフトなカムへの交換はエンジンの性格をがらりと変えました
 一気に最高速は100kmに到達しました。
⑦今回のポート研磨の量は小さいです。前回混合気の流速を落とすと、
 研磨しても効果がないことを実証済みだからです。
 したがって最高速は100kmのままで、扱いやすさを狙ったものです。
・・・と以上の経験から、
もっともエンジン単体の能力をアップさせるには、カムの交換が効果的であるとの結論に達しました。
そして、そのカムの能力を発揮するに足る圧縮は必須。
バルブに関しては
CBの場合、最大排気量・馬力の11F・Rですら7Fと1mmしかバルブ径は違わないので
さほど重点をおく必要なしと判断。
ポートの拡大研磨については、出来上がったエンジンに対して補助的なものと判断。
素人が効果をあげるほどのデータは何処にもなし・・・ということです。

本来、エンジンチューンを極めようとするなら、
回しては壊しの繰り返しをしながらデータを蓄積する必要があります。
しかし、我々にはそれを実行することは不可能です。
したがって、今あるデータの中で、安全圏内にある部品を使いながら
効果的なチューンを施すのが最適であると考えられます。
安全圏にある部品とは、メーカーが出してる部品のことです。