しらびそ峠、標高1833m
ここを過ぎさらに登ると標高1918mのしらびそ高原がある。
南アルプスの展望台として知られる。
そこに至る道は険しく、左右にCB750Fを振り続けなくてはならない。
標高が上がるに連れ、エンジンのレスポンスも心なしか悪くなる。
それでもCBのスロットルを開け続ける。
なぜなら?
見たいからだ・・・
そして、ここから800mほど下った場所
尾根の傾斜約30度の南東斜面にへばりつくように集落がある。
下栗の里と言う。
ここへ一気に駆け下りる・・・下りの斜度も半端じゃない。
道のあちらこちらにエンジンブレーキ併用のこと!と注意書きがある。
俺たちはエンブレなんか使わない。
上りも下りも、走り方は同じだ。
コーナーの手前でブレーキング、スロットルを開けてトラクションをかけ曲がる。
どんな狭いタイトコーナーでも扱いは同じだ。
下栗まで下りる前に、さすがにブレーキがフェードを起こした。
さすがに秘境だ・・・・と、苦笑する。
しかし、コレぐらいでないと来た意味がない。
そう!たやすく行ける場所なんか行きたいはずもない。
天空の里で、踏んでもスカスカするブレーキが冷めるのを待つ。
そこで見た南アルプスには、秋の風が吹いていた。