昔、速くなりたかった
「速いですね」そういう賛辞が欲しかった
時が経ち
長く乗り続けたいと思った
「うまいですね」そういう賛辞が欲しかった
また時が経ち
いつもまでも一緒に居たいと思った
賛辞は不要になった
さらに時が経ち
CBの声を聞きたい、俺の声を届けたい
そう思った
長い時間が経ち
一体感を強く感じるようになった
俺だけのCB750Fと同化した状態
CBというマシンの一部が自分なのか?
自分の身体にCBがはえてるのか?
マシンとライダーの間の境目がぼやけて見える状態
マシンと乗り手と境目が無くなるのはいつの日か?
「同化」それは、見果てぬテーマだ