気ままにツーリングとモトブログ【I LOVE CB750F】

オーナーとなり39年目の愛車のCB750F。ついに還暦になった「ちゃれさん」がこのCB-Fを使って10数年後に最年長モトブロガーを目指す日記です(笑)

机上のコーナーリング

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どんなに忙しくても、毎日かかさず数着は裁断をするんです。
ほとんど、俺がしなくてもいいぐらいに職人さんが育ってきてるので
無理して毎日する必要もないんですが、
こういう手についた仕事っていうのは・・・しなくなると下手になる。
それで、毎日かかさずしてるんですよ。

・・・で、この裁断をするときに、裁断包丁っていうのを
俺は好んで使ってます(うちの職人さん達は、カッターナイフですが・・)
なんで、こういう差があるかっていうと・・・
この包丁は、使うに当たって、手入れがいるんです。
砥ぎですね。
この手入れをちゃんとしてないと、切れない・・・。
切れない刃物ほど・・・怪我をする・・・・。
カッターナイフなら指先をちょこっと切ったぐらいで済みますが、
包丁だと・・・指ごと無くなる可能性あり・・・。
昔なら、こういう道具でも怪我をしながらでも使い方を親方に怒鳴られながら
鍛錬したんでしょうが・・・今は労災問題になるもん。
だから、教えてないのが実情です。

ところが・・・・
この裁断包丁っていうのは、面白いんですよ~~~。
うちの仕事の中で・・・1番楽しい・・・俺的には(^^)

なんでか?

それは・・
この包丁のR(丸み・・タイヤの径?)の部分を使って、フリーハンドで布を切っていくんですが
包丁のRの大きな部分、小さな部分、左右に傾ける角度(バンク角?)
切る速さ(コーナリング速度?)で、切れていく布のカーブの曲率が変わるんです。
まさに、コーナリングです。
写真(袖山の部分)のようにS字だったりすると、コーナーの切り替えしみたいな感じ。

理想のカーブ(ライン取り?)をアタマに描きながら、
フリーハンドで切るには感性と経験が必要なんですが、
しかし、この裁断包丁で切ったきれいな曲線は、CADでも引けません。

もちろん、切った本人の俺も、同じカーブを二度と繰り返せません。
コンマ何ミリかは、ずれますもんね。