PC20にデフォルトで着いていたスロージェットは濃くて、この季節の朝にチョークなしで一発始動していた。
つまりチョークを引いた状態に限りなく近いということ。
だからエンジンが温まってくるとアイドリング時にかぶってエンストする。
市販の社外品キャブレターはこういう傾向が強い。思い切ってSJを落とすのが一番効果的。
ただ最近はSJを単品では売ってなくてナップスでも3個セット
#28・#30・#32の3種類で¥1200みたいな売り方です。
もともとのサイズが#35が付いていたので、#30かなぁ?と思っていた。種類が3つあると全部試してみたくなるものですが・・・、もうキャブいじりも飽きてきているので(笑)できれば一発で決めたいと。
そこで#35から#30へ5番落とし。
これは正解でした。
やっぱりね!と言う感じ。
もうひとつ濃いところがある。
それはニードルのクリップ位置。
ニードルとはこういう形をしている。
針の太さや、細くなっていく角度(テーパー角)が微妙に違っていたり、上部にクリップをつける溝が5段ぐらい切ってある。
(CRキャブなどは7段切ってある)
もう一度、キャブの構造を見てみよう。
このニードルのクリップの位置を上にしたり下にしたりするとどうなるか?
同じアクセルの開度で考えてみるとわかりやすい。
同じ開度の場合、クリップの位置が下になると針の細い部分でガソリンを吸上げるのでガソリンは濃くなるし、逆にクリップ位置を上げると針の太い部分を使うのでガソリンを吸い上げるところの隙間が狭くなりガソリンは薄い霧になる。
ここも一段ぐらい濃いところをデフォルトにして出荷するケースが多い。
理由はガソリンを薄くするとエンジンが焼き付く可能性があるからです。そういうリスクを避けるために社外品メーカーは濃いめのセッティングで出荷します。
そこから、どの程度、何を薄くしていくか?は経験が必要かも?ですが、たとえ経験があっても慎重に手間を惜しまずプラグを外してはチェックしながら時間をかけて行います。