幕末の混沌とした時代
龍馬が夢を見続けた海が眼下に広がる
この空と海を見れば
はるか彼方の海原への旅立ちの衝動はわかりやすい
今日は俺たちは旅人として此処まで来た
幕末維新の志士への憧憬に浸る時間は少ない
左に黒潮を眺めながら
気持ちのよいワインディングを先を急ぐ
気持ちのよいワインディングロードだ
地元のライダーが何往復もし攻めている
少しだけ走り屋の血が騒ぐ
相棒も同じ顔をしている
やるか?
いや、やめとけ・・・此処はホームじゃないんだ
今日は、まだまだ先まで走るのだから・・・
アウェイでも昂ぶる気持ち
どこか地元のライダーに遅れまでは取るまい・・・と
自信過剰は、ライダーズハイになってる証拠だ
「勝ち負けを競っちゃいかんぜよ」
「風はどこでも同じじゃきに、なんちゃーないぜよ」
龍馬の笑い声が聞こえた・・・