春が訪れ、桜の季節が来た
そして、俺の地方ではサクラは散ってしまった・・・。
だが、桜前線は、北上していく
春が北へ北へと進んでいくのが見えることがうれしい
サクラの語源は
「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたもの
春に里にやってくる稲(サ)の神が憑依する座(クラ)
「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ」
はるか昔の万葉の歌が思い浮かぶ
そして、西行が詠んだ歌
「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」
彼は歌に詠んだとおりの状況の下、入寂したという・・・
サクラほど、日本人の心を揺さぶる花はないかも知れぬ・・・
昭和に生まれた俺が、
昭和に生まれた鉄馬に・・・
平安の万葉集からのサクラの薀蓄を語る・・・
そんなことは、どうでもいい
お互いわかりっこないなと、苦笑する
わかっていることは・・・
1年で、ほんのわずかな時期だけど
また、今年もサクラをCBと共に見た
そして、一緒に見た春の訪れは足早に北の地方へと走り去った
また来年も・・・コイツと一緒に・・・と思う。
そして・・・いつかCBと一緒に・・・
北へ北へと、走りすぎていく春を追いかけて走ってみよう