２年程前に、阿呆な弟子を持ちました。
この弟子は、バイクやクルマが好きではありましたが、
かなり社会性の欠如したつまらんヤツでした。
バイクの面白さと同時に危なさを教え、
ついでにバイクのメンテと保管を条件に
うちの会社で薄給で雇い、私の仕事を手伝わせながら
曲がった根性を矯正しておりました。
先月、ようやく帰省し、まっとうな社会人になるというので
送り出しました。
しかし、人間として、社会人として、大人として、
やっぱりコイツはつまらんヤツでして、
本来、すべきことを、また後回しにして、
居心地の悪いところから、また逃げ出し
自分のやりたいことを優先し、日本一周などと世捨て人みたいな
バカなことを実行しています。
自分からは、さもありそうなた旅の理由をつけてますが
師匠として面倒見てきた私には、詭弁にしか聞こえない。
行く前にはいっさい師匠の俺には言わず、出発後の事後報告でした。
あきれ果てて、やっぱりつまらんヤツじゃのぉ～と思い、
いっそ破門にしようか？とも思いました。
しかし、2年間の師弟関係もあり、しぶしぶ、私のバイク仲間に
助けを要請したりして、影では支援してました。
先ほども、1時間ほど愚痴の電話がありました。
自分のしたいことを優先して実行してるのに何言ってるのか？と叱りましたが
本人はよく意味がわかってない様子。
また、行く先々で、アイドル視されて、チヤホヤされることも
決して本人のためならず・・と感じました。
確かに、ええ年して、小柄なアイツが、身の丈にあってないデカイＣＢに乗り
日本1周などとは、物珍しくもありましょうし、応援等をブログやメールで
送るのも理解できます。
が、しかし、女性のCBライダーを見たいだけという物見屋台に出向く気分なら
ご遠慮願いたい。
逆に、「オマエ、何がしたくて、旅してるんだ」と叱ってやれる方のみ
接していただきたい（どうせ、そんなこと言われるとすぐ逃げると思いますが・・）
旅で人情を感じることは、大きな成長につながります。
・・が、旅で甘えを覚えるのでは、意味がありません。
とても厳しく意地の悪い師匠のようですが、誰よりも本人を
知っているだけに、今回は特に厳しくしています。
多くの人は、男女関係無く、仕事や家庭の責任と言う名の重力から
逃れられず、自由奔放には過ごせない。
しかし、重力に縛り付けられてても、誰も自由を失ってはいない。
嫌なことが多い日常から逃げずとも、自由は存在する。
いや、日常が縛られてるからこそ、自由のありがたさを感じる。
例えるなら、凧・・・糸でつながれていても、空を自由に飛んでいる。
今のアイツは糸が切れた凧。
つながれていないことが自由だと勘違いしてる。
糸の切れた凧は、ただ風に流されているだけだと早く気づいてもらいたい。
手取り足取りの応援はいらない。
チヤホヤしてやる必要も無い。
もし、出会うことがあれば、それを教えてやってほしい。
どうせ、ＣＢに乗った人が、圧倒的に来訪してるブログでしょうから
お願いしておきます。
