最近、絶版旧車の価格が高騰しているらしい。
新たに作られていないのだし、残存する車両の数は元々の生産台数が残っているわけでもない。
作られて販売された台数の中のわずかな量が残っているだけ。
その中でも程度の良いものは減ることがあっても増えることはない。
したがって需要が増えると価格が高騰するのは市場原理として当たり前のことだ。
では?なぜ?
わざわざ古いバイクに乗りたがるのか?
自分が乗っておいて言うのもおかしいが(笑)
ただ私の場合は、わざわざ古いバイクを買ったのではなく、乗り続けていたら古くなったのが正解なのである。
しかし、自分の青春期のバイクが一番ワクワクする気持ちはなんとなくわかる。
また、電子制御が一切ない機械的なバイクの人が作った感や、手入れしながら乗る人間らしさのようなもの、そういう暖かみも魅力なのかもしれない。
しかし、その面倒くささから人は解放されたくて、電子制御を取り入れメンテナンスフリーになり、より乗りやすくハイパワーにしてきたのだから、皮肉なものだ。
僕のバイクなんて進化してもせいぜいコレが関の山だ。
上の写真と比べてみると良い。
上の写真ですらもうすでにノーマルではなくなっている。
今の写真の姿に至っては、カスタム車としか言いようがない。
古くなったオートバイを維持していく過程でそうなった。
何もせずに高性能であれば不要なことだったかもしれない。
純正部品が手に入ればカスタムも不要だったかも?
絶版車とはそういう厄介なバイクなのである。
2020.01.27